コスタリカがCPTPPへの加入を正式表明、輸出拡大や雇用創出を目指す

(コスタリカ、日本、シンガポール、マレーシア、ブルネイ、オーストラリア、ベトナム、ニュージーランド、カナダ、メキシコ、ペルー、チリ)

米州課

2022年08月15日

コスタリカ大統領府は810日、ロドリゴ・アルベルト・チャベス・ロブレス大統領が「環太平洋パートナーシップに関する包括的および先進的な協定(CPTPP、いわゆるTPP11)」への加入申請のための文書に署名したことを明らかにした。チャベス・ロブレス大統領は「パイナップル、コーヒー、医療機器、果物ジュース、牛肉などの輸出拡大が期待できるだけでなく、雇用創出や人的資源の開発にも寄与するだろう」と加入のメリットを強調した。

CPTPPは、201812月に発効し、日本を含む11カ国が加入している詳細はジェトロウェブサイト参照。中南米の参加国はメキシコ、チリ、ペルーで、メキシコおよびペルーでは既に発効しているが、チリは未発効。チリでは、CPTPP承認法案が上院での審議中だ(2022年3月22日記事参照)。なお、エクアドルは202112月、加入申請のため、寄託国のニュージーランド政府へ正式に文書を提出した2022年1月11日記事参照

CPTPPへの加入に当たっては、既に申請を行った英国、中国、台湾などもある。現在は、英国の加入手続きが行われている。また、加入に当たっては、同協定で規定されている高い水準の関税撤廃率、先進的な知的財産や電子商取引などのルールを適用しなければならない。コスタリカのマニュエル・トバール・リベラ外相は「われわれは現在、世界第3位の経済大国である日本を含む11CPTPP参加国に対し、交渉手続きを開始するよう働きかけている」と述べた(810日付大統領府公式サイト)。

コスタリカは、人口500万強詳細はジェトロウェブサイトPDFファイル(260KB)参照。1人当たりGDPは約12,000ドル。貿易相手では、輸出入ともに米国向けが最も多い(添付資料表参照)。輸出では米国向けが輸出額全体の42.4%を占める。輸入では37.5%だ。日本向け輸出は全体のわずか1.8%、対日輸入でも割合は2.0%と小さい。CPTPP参加国の中では、メキシコと日本が主要貿易相手であることから、コスタリカ政府はCPTPPへの加入により貿易の多角化を目指したい狙いがあるとみられる。コスタリカの主要輸出品は、歯科および医療機器、医療消耗品、バナナ、パイナップルなど。近年は、コスタリカ国内に医療機器製造業の集積が進んでいる。

(辻本希世)

(コスタリカ、日本、シンガポール、マレーシア、ブルネイ、オーストラリア、ベトナム、ニュージーランド、カナダ、メキシコ、ペルー、チリ)

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