好調な輸出が後押し、港湾ランキングでチョットグラム港は世界64位に
(バングラデシュ)
アジア大洋州課
2022年08月26日
港湾および海運に関する世界最古のジャーナルである英ロイズ・リストは8月18日、世界の港湾施設の年間コンテナ処理量をランキング化した「世界のコンテナ港湾取り扱い量上位100港(Lloyd's List One Hundred Ports)2022年版」を発表した。バングラデシュ南東部に位置するチョットグラム港は、2021年版より3位順位を上げ、64位だった。
レポートによると、チョットグラム港は、2021年に合計321万4,548TEU(注1)のコンテナ量を取り扱い、2020年の283万9,977TEUから13.2%増加した。
同港は2014年に86位で初めて掲載され、2016年以降、5年連続で順位を上げていたものの、2021年版では67位と9位順位を落としていた(注2)。
2022年のチョットグラム港の格付けに対し、ロイド・リストは「バングラデシュの主要港は、港の容量制限にもかかわらず大幅に取扱量を回復させた」とコメントしている。
国内の総コンテナ処理量の98%を処理するチョットグラム港(注3、2022年7月14日記事参照)は、2021年にはコンテナや船舶の混雑もなく、船舶の約半分が到着時に停泊できたことで、結果的に同港のコンテナ量の取り扱いは13%以上成長した(「デイリー・スター」紙、「ビジネス・インサイダー・バングラデシュ」紙8月19日)。
バングラデシュ輸出振興庁(EPB)のデータによると、バングラデシュの商品輸出額は2021/2022年度(2021年7月~2022年6月)に520億8,266万ドルとなり、総出荷量の約85%を占める衣料品に牽引された(2022年7月13日記事参照)。
(注1)「Twenty-foot Equivalent Units」の略称。長さ20フィートのコンテナ1本を1TEUとしてカウントしたコンテナ取扱量を表す。
(注2)2020年版のランキングは58位、2019年64位、2018年70位、2017年71位、2016年76位、2015年87位だった。
(注3)チョットグラム港以外のコンテナ取扱港は南西部モングラ港。
(寺島かほる)
(バングラデシュ)
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