富士フイルム、インドの2大都市圏に健診センター開設

(インド、日本)

ニューデリー発

2022年08月10日

富士フイルムは728日、インドの首都ニューデリー近郊のグルグラムに健康診断センター「NURA(ニューラ)」のサービスを開始した。同社が「NURA」を展開するのは、20212月に1号店を開設した南部の都市ベンガルールに続いて2カ所目となる。また、20229月末には西部の都市ムンバイでも設立を予定しており、同社がインド国内で展開する健診センターは計3カ所となる見込みだ。

7月に新設したグルグラムの健診センターで受診できるのは、口腔がんや乳がんなど9種類のがんと白血病の検診、慢性閉塞性肺疾患や心筋梗塞のリスクを早期に発見するための生活習慣病の検査だ。基本コースの所要時間は約120分で、料金は18,000ルピー(約3600円、1ルピー=約1.7円)。新型コロナウイルス感染拡大を機に、健康意識が急速に高まったインドの富裕層のほか、日系企業の一大集積地となっているグルグラム周辺に住む日本人など、1日当たり最大40人程度の利用を見込む。

NURA」を運営するインド法人の富士フイルムDKHの創設者、守田正治氏によると(ヒアリング日:723日)、インドには日本のような予防医療の習慣が根付いておらず、体調を崩したときに初めて病院や薬局に行くのが一般的な行動様式だ。インド人が思い描く一般的な病院のイメージとの差別化を図るため、健診センターの内装は明るい色調のデザインで統一し、廊下や壁にも観葉植物を配置するなどの工夫を施したという。また、健診衣に着替える行為も浸透していないことから、男女別の脱衣所で健診衣の着替え方を解説する動画を放映。さらに、脱衣所内に小さな個室スペースを準備することで、集団で着替える習慣のないインド人に配慮した。

健診センターでは、X線画像診断装置をはじめとする富士フイルムの自社ブランド機器だけでなく、世界各国のスタートアップが開発した最先端の機械も導入し、各検査で人工知能(AI)技術を積極的に活用することで、医師による診断を支援している。将来的には、受検者の同意を前提として、健診データを仮名化した上で日本のAI研究拠点と共有し、AI解析を用いたより高精度なフィードバックを受検者に届けたいという。

写真 NURAの健診イメージ(富士フイルム提供)

NURAの健診イメージ(富士フイルム提供)

(広木拓)

(インド、日本)

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