カナダ移民・難民・市民権相、今秋最大1,250人の職員採用へ、2022年永住者受け入れ数43万人超の見通し

(カナダ)

米州課

2022年08月26日

カナダの移民・難民・市民権(IRCC)省のショーン・フレイザー大臣は824日、移民制度強化とともに、国内の労働力不足に対応するため、今秋に最大1,250人の職員を新規雇用することを発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。IRCCによると、これらの新規雇用と8,500万カナダ・ドル(約901,000万円、1カナダ・ドル=約106円)の予算措置により、新規移民審査の迅速化や、永住権エクスプレスエントリーの審査期間を6カ月に短縮するとしている。

IRCCによると、カナダへの移住の関心はかつてないほど高まっており、永住者受け入れ数は2021年に過去最大の406,025人に達しており、2022年は政府目標の431,000人を上回る見通しとしている。また、就労許可証の発行数は2021年に199,000件を超え、2022年は7月末までで349,000件以上の就労許可証を発行している。

カナダは留学先としても人気が高く、2021年は56万件の就学許可証を発行し、2022年は7月末までで36万件の許可証を発行しているという。ちなみに、日本人の2021年の就学許可取得者は7,610人となっている。

フレイザーIRCC相は「カナダは世界各国からの移住者の受け入れ先として、かつてないほどの関心を集めている。よく管理された移民制度は、われわれのコミュニティーの未来を支え、われわれの産業が必要不可欠な人材や新しいビジネスチャンスを得ることを可能にする」として、「われわれのビジネスや経済、全てのカナダ人のために、移民制度を強化するための措置を取り続ける」と述べた。

(今井未来、中溝丘)

(カナダ)

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