イケア、南米初となる店舗をチリにオープン

(チリ、スウェーデン)

サンティアゴ発

2022年08月22日

スウェーデンの家具販売大手イケアは810日、南米で初めてとなる店舗をチリにオープンした。当初は2021年中の開店を予定していたものの、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、スケジュールが後ろ倒しとなった。当日は、開店時刻の正午前から多くの人が列をつくり、初日の来店者は7,000人を超えた。オープニングセレモニーには、マリオ・マルセル財務相も出席している。

イケアチリ1号店は、サンティアゴ北東部のラス・コンデス地区にあるショッピングセンター、オープン・プラサ・ケネディ内にあり、売り場面積は8,000平方メートル以上となっている。低価格販売の実現と配達時間の短縮を目標に掲げ、プダウェル地区に27,000平方メートル超の物流センターを構えている。既にサンティアゴ全土を対象に製品のオンライン販売も開始している。

写真 イケアの看板を掲げるオープン・プラサ・ケネディの外観(ジェトロ撮影)

イケアの看板を掲げるオープン・プラサ・ケネディの外観(ジェトロ撮影)

イケアの南米進出は、チリ小売り大手ファラベラ(Falabella)とのフランチャイズ契約によるもので(2019年9月13日記事参照)、両社の合意内容によれば、10年間でチリ、コロンビア、ペルーの3カ国に合計で9店舗の開設が予定されており、イケアはファラベラの販売網を利用して、南米での販路拡大を進める。チリ国内では、2022年下半期中に、サンティアゴのセリージョス地区にあるショッピングセンター、モールプラサ・オエステ内に、2号店がオープン予定となっている。

(岡戸美澪)

(チリ、スウェーデン)

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