スウェーデン家具量販店イケア、2021年に南米初の店舗オープンへ

(チリ)

サンティアゴ発

2019年09月13日

チリ小売り大手ファラベラ(Falabella)は9月3日付プレスリリースで、2021年をめどに、南米で初となるスウェーデン家具販売大手イケアの小売店をサンティアゴ市内に2店舗オープンすると発表した。立地するのは、サンティアゴ北東部のラスコンデス地区に建設中のショッピングセンター、オープン・プラサ・ケネディ内と、サンティアゴ西部のセリージョス地区にあるモールプラサ・オエステ内の2カ所で、オープンに合わせてチリ全土を対象とするインターネット販売も開始するとしている。

ファラベラは2018年から海外での事業展開を加速させており(2018年8月9日記事参照)、2018年5月にはインター・イケア・システムズB.V.と南米展開のフランチャイズ契約を交わしている。ファラベラの投資額は6億ドルに上り、当時のプレスリリースによると、10年間でチリ、コロンビア、ペルーで少なくとも9店舗を展開し、インターネット販売もその3カ国で行う予定としていた。

9月4日付「PULSO」紙は、イケアの小売店の立地は交通量の多い地域から離れたところに大型店舗を構える傾向があるが、今回のチリのケースでは交通量が多い地区で、店舗の規模は比較的小さいと報じており、チリでの店舗展開戦略が他国と異なることが分かる。

(岡戸美澪)

(チリ)

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