米エンタープライズ、パーミアン盆地での天然ガス生産拡大へ
(米国)
ヒューストン発
2022年08月05日
石油ガスのパイプライン輸送を担う米国エンタープライズ・プロダクツ・パートナーズ(本社:テキサス州ヒューストン)は8月3日、テキサス州西部とニューメキシコ州南東部の一部にまたがるパーミアン盆地での天然ガスおよび天然ガス液(NGL)の生産拡大プロジェクトを発表した。同盆地は、国内有数のシェールオイルとシェールガスの生産地として知られている。
プロジェクトは、パーミアン盆地の中でも、優良な石油・ガス生産地であるテキサス州のデラウェア盆地およびミッドランド盆地で実施される。
同社は、デラウェア盆地では、テキサス州ラビング郡の天然ガス処理施設を拡張し、2024年第1四半期末に供給開始を予定している。完成すれば、天然ガスは日量3億立方フィート(850万立方メートル)拡大し、日量22億立方フィートとなる。NGLは日量4万バレル拡大し、日量30万バレル以上となる。
また、ミッドランド盆地では、テキサス州ミッドランド郡の天然ガス処理施設を拡張し、2024年第1四半期末に供給開始の予定だ。完成すれば、天然ガスは日量3億立方フィート拡大し、日量16億立方フィートとなる。NGLは日量4万バレル拡大し、日量22万バレル以上となる。
なお、同社は、上記プロジェクトで増産されるNGLの輸送能力を拡大するため、シン・オーク・NGLパイプラインを拡張する。2024年前半に完了を予定している。
なお、パーミアン盆地の石油・ガス生産については、米国エネルギー情報局(EIA)が2022年8月4日、同盆地で予定されている天然ガス用パイプラインの5つの拡張・新規案件を発表(2022年8月5日記事参照)するなど、生産拡大の動きが続いている。
(沖本憲司)
(米国)
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