日本最大級のインディーゲーム展示会BitSummit、京都で開催

(世界、日本)

デジタルマーケティング課

2022年08月25日

日本最大級のインディーゲーム(注)の展示会「BitSummit X-Roads(ビットサミット・クロスロード)」が867日、京都市のみやこめっせで開催された。「BitSummit」は、「国内のおもしろいインディーゲームを海外に向けて発信していく」という趣旨のもと、2013年から毎年、京都で開催されており、2018年には来場者数11,000人を超えた。

写真 「BitSummit」会場の様子(ジェトロ撮影)

「BitSummit」会場の様子(ジェトロ撮影)

10回目の開催となる今回は、3年ぶりに一般来場客を迎えて開催された。世界17カ国以上から、110以上のゲームデベロッパー(開発者)やゲームパブリッシャー(配信業者)が参加し、2日間で延べ9,315人が会場を訪れた。参加した海外のゲームパブリッシャーからは、「質が高い日本のゲームを取り扱いたい」「これまで日本のゲームクリエーターとつながる機会がなかった」「アニメブームで、アニメ関連のゲーム販売に興味がある」などの声が聞かれた。

会場では、日本からのゲーム企業誘致を目的とした講演も行われた。京都府と友好提携を結んでいるカナダ・ケベック州の山口晶投資公社駐日代表は、「海外に居場所を作るゲーム・クリエーターたち」と題するスピーチで、大規模な税制優遇がある同州のゲーム開発拠点としての魅力を語った。

写真 インディーゲームをプレーする参加者(ジェトロ撮影)

インディーゲームをプレーする参加者(ジェトロ撮影)

また、会場内では、世界各国のデベロッパーが試作しているインディーゲームや、日本のゲーム企業大手が販売しているインディーゲームをプレーすることができ、参加者はプレーした感想を直接、クリエーターに伝えていた。イベント主催者の1人であるスケルトンクルースタジオの村上雅彦CEO(最高経営責任者)は、ジェトロの取材に対し、「新型コロナ禍で日本への入国がまだ容易ではない状況下で、今回は海外からの来場者もありあらためて『BitSummit』を開催する意義を感じた。日本のインディーゲームを世界に届けるという展示会立ち上げ当初からの思いを持ちつつ、新しい挑戦を続けていきたい」と語った。

(注)インディーゲームは、インディペンデント(独立系)ゲームの略。

(伊藤優一)

(世界、日本)

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