インドネシアのジョコ大統領がロシア訪問、食糧・肥料の安定供給を議論

(インドネシア、ロシア)

ジャカルタ発

2022年07月11日

インドネシアのジョコ・ウィドド大統領は626日から71日まで、G7出席のためのドイツ訪問を皮切りに、ウクライナ、ロシア、アラブ首長国連邦(UAE)を歴訪した(インドネシア内閣官房外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。630日にはロシアのウラジーミル・プーチン大統領とモスクワのクレムリンで会談した。前日の29日にウクライナを訪問してボロディミル・ゼレンスキー大統領とも会談していた(2022年7月4日記事参照)。

インドネシアは2022年のG20議長国で、プーチン大統領との会談後に行われた共同記者発表で、ジョコ大統領は「食糧・肥料の安定供給について多く議論を行った」と述べた(「アンタラ通信」71日)。また「プーチン大統領がロシアとウクライナ両国からの食糧・肥料の安定供給を保証すると発言したことに感謝する」とし、プーチン大統領も「インドネシアやその他の友好国の農業生産者の要求に応える準備ができている」と述べた(「テンポ」71日)。

ジョコ大統領はゼレンスキー大統領のメッセージをプーチン大統領に伝えたと述べ、ロシア、ウクライナ両国間のコミュニケーションの懸け橋となる意思も示した(クレムリン、6月30日外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。その上で「インドネシアは、戦争を早く終わらせ、食糧、肥料、エネルギーのサプライチェーンを改善してほしいということ以外、何の関心もない」と、インドネシアの中立なスタンスを強調した。

(尾崎航)

(インドネシア、ロシア)

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