6月の米国向け海上コンテナは前年同月比3.5%増、日本発も4.1%増

(米国、中国、日本)

米州課

2022年07月14日

米国調査会社デカルト・データマインが発表した、米国向け海上コンテナの輸送量に係る20226月分のデータによると(注1)、6月の米国向け海上コンテナは、前年同月比3.5%増の2475,309TEU20フィートコンテナ換算)で、アジア上位10カ国・地域からの海上コンテナは3.8%増の1715,295TEUとなった(添付資料表1参照)。他方、5月(2022年6月14日記事参照)に比べると、米国向け海上コンテナ全体は5.3%減少、アジア上位10カ国・地域からの海上コンテナは7.8%減少している。

アジアの国・地域別で、米国向け海上コンテナの輸送量をみると、上位から中国、韓国、ベトナム、台湾、シンガポールの順で、前年同月から順位に変更はない。中国を出港地(注2)とする海上コンテナは、前年同月比6.4%増の1018,868TEUで、米国向け全体に占める割合は41.2%(前年同月差:1.1ポイント増)となっている。アジア上位10カ国が米国向け全体に占める割合は、0.2ポイント増の69.3%だった。そのほか、韓国発の海上コンテナは2.3%増加(173,822TEU)する一方、米国向け全体に占める割合は7.1%から7.0%に微減した。ベトナム(12.4%増、1655TEU)やシンガポール(2.4%増、72,440TEU)発の海上コンテナも増えているが、台湾に関しては21.6%減の81,563TEUとなった。

中国からの海上コンテナの内訳をHS上位2桁でみると(添付資料表2参照)、家具、寝具(HS94類)が前年同月比6.5%減(寄与度:マイナス1.3ポイント)の181,178TEUとなったものの、これまでと同様に、中国発米国向け海上コンテナにおいて最も輸出量の多い品目だった。また、玩具、遊戯用具(HS95類)が19.5%増(1.5ポイント)、履物(HS64類)が50.4%増(1.3ポイント)と増加に寄与した。

日本発の海上コンテナは前年同月比4.1%増の33,053TEUで、日本の米国向け全体に占める割合は前年同月と変わらず1.3%だった。内訳をみると、上位10品目のうち6品目が前年同月から増加しており、特にゴム(HS40類)が(55.5%増、寄与度:4.8ポイント)が全体を押し上げる要因となった。最上位2品目に当たる自動車・同部品(HS87類)は5.8%減(マイナス1.3ポイント)、一般機械(HS84類)は6.9%減(マイナス1.5ポイント)となっている。

(注1)データは随時更新される。本記事は、713日にダウンロードしたデータに基づく。

(注2)母船積み地ベースであることを意味する。

(片岡一生)

(米国、中国、日本)

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