5月の米国向け海上コンテナは前年同月比11.0%増、日本発は12.0%減

(米国、中国、日本)

米州課

2022年06月14日

米国調査会社デカルト・データマインが発表した米国向け海上コンテナの輸送量に係る2022年5月分のデータによると(注1)、5月の米国向け海上コンテナは、前年同月比11.0%増の261万3,002TEU(20フィートコンテナ換算)で、アジア上位10カ国・地域からの海上コンテナは、前年同月比2.8%増の185万9,498TEUとなった(添付資料表1参照)。また、4月(2022年5月18日記事参照)に比べると、米国向け海上コンテナ全体は6.4%、アジア上位10カ国・地域からの海上コンテナは6.0%増加している。

アジアの国・地域別で、米国向け海上コンテナの輸送量をみると、上位から中国、韓国、ベトナム、台湾、インド、シンガポールの順で、前年同月からシンガポールとインドの順位が入れ替わった。中国を出港地(注2)とする海上コンテナは、前年同月比1.2%減の106万6,346TEUで、米国向け全体に占める割合は40.8%(前年同月差5.1ポイント減)となっている。アジア上位10カ国・地域が米国向け全体に占める割合は、前年同月差5.7ポイント減の71.2%だった。そのほか、韓国発の海上コンテナは、前年同月と比べて13.3%増加(18万8,559TEU)しており、米国向け全体に占める割合も7.1%から7.2%に微増した。ベトナム(18.9%増、18万5,483TEU)、台湾(5.0%増、10万1,597TEU)発の海上コンテナも増えており、インドに関しては前年同月比52.7%増の8万8,780TEUとなった。

中国からの海上コンテナの内訳をHS上位2桁でみると(添付資料表2参照)、家具、寝具(HS94類)が前年同月比7.3%減(寄与度:マイナス1.5ポイント)の21万2,174TEUとなったものの、これまでと同様に、中国発米国向け海上コンテナで最も輸出量の多い品目だった。履物(HS64類)は31.6%増(寄与度:0.8ポイント)、プラスチック(HS39類)が7.4%増(寄与度:0.6ポイント)と増加に寄与した。

日本発の海上コンテナは前年同月比12.0%減の3万5,744TEU、日本の米国向け全体に占める割合は前年同月差0.4ポイント減の1.4.%となった。内訳をみると、上位10品目のうち6品目が前年同月から減少しており、最上位2品目の自動車・同部品(HS87類)が16.6%減(寄与度:マイナス3.7ポイント)、一般機械(HS84類)が15.2%減(寄与度:マイナス3.2ポイント)と、特に押し下げる要因となった。

(注1)データは随時更新される。本記事は6月13日にダウンロードしたデータに基づく。

(注2)母船積み地ベースであることを意味する。

(片岡一生)

(米国、中国、日本)

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