6月の製造業PMI、4カ月ぶりに拡大、50を上回る

(中国)

中国北アジア課

2022年07月01日

中国の国家統計局と物流購買連合会が6月30日に発表した同月の製造業購買担当者指数(PMI)は前月より0.6ポイント上昇の50.2と、2月以降4カ月ぶりに50の境界線を上回った(添付資料図1参照)。新型コロナウイルス感染拡大を受けて、上海市が3月末から約2カ月間封鎖管理下に置かれたことなどもあり、4月のPMIは47.4と悪化した。5月には49.6とわずかな改善をみせたものの、3カ月連続50を下回っていた(2022年6月7日記事参照)。非製造業のビジネス活動指数は54.7で、4月(41.9)を底に、5月(47.8)に続いて大きく回復し、2月以降4カ月振りに50を上回った。

国家統計局サービス業調査中心の趙慶河高級統計師は同日、6月のPMIと非製造業のビジネス活動指数が前月より上昇し、50を上回ったことを指摘しつつ、「新型コロナウイルス感染の防止・コントロール状況が引き続き改善し、経済安定に向けた一連の政策展開が加速して効果をみせ、中国経済の全体的な回復傾向が強まった」との見解を示した。

PMIを構成する指数では、生産が5月より3.1ポイント上昇の52.8、新規受注が2.2ポイント上昇の50.4、サプライヤー配送時間が7.2ポイント上昇の51.3などと改善した。サプライヤー配送時間は3月に37.2にまで低下していたことを踏まると、大幅な改善となった。また、PMI関連指数では、新規輸出受注が49.5、輸入が49.2など、それぞれ5月より3.3ポイント、4.1ポイント上昇したものの、依然として50を下回っている。

企業規模別でみたPMIは、大型企業、中型企業、小型企業で、それぞれ50.2、51.3、48.6と、大型企業と中型企業で50を超えた(4月よりそれぞれ0.8ポイント低下、1.9ポイント上昇、1.9ポイント上昇。添付資料図2参照)。中型企業は2月以降4カ月ぶりに50を上回った、小型企業は5月より改善したものの、2021年5月以降一貫して50を下回っている。中国政府は5月23日の国務院常務会議で、財政、金融、サプライチェーンの安定化、消費・投資の促進など6分野33項目に及ぶ経済の安定化に向けた一連の措置を発表するなど、さらなる景気刺激を行う方向だ(2022年6月2日記事参照)。こうした政策が2022年下半期にプラスの効果をもたらすかが注目される。

(宗金建志)

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