2022年の6月と上半期の自動車生産、輸出は好調維持

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2022年07月13日

アルゼンチン自動車製造業者協会(ADEFA)は75日、6月の自動車(トラック、バスを除く)の生産台数と輸出台数を発表した。生産台数は前月比4.2%増、前年同月比20.9%増の48,392台、輸出台数は前月比19.1%増、前年同月比40.3%増の31,892台だった(添付資料図12参照)。輸出はブラジル向けが引き続き好調で、輸出台数全体を大きく押し上げた(添付資料表参照)。

一方、アルゼンチン自動車販売代理店協会(ACARA)によると、6月の自動車国内販売(新車登録)台数(トラック・バスを含む)は前月比1.3%減、前年同月比9.0%減の33,799台だった(添付資料図3参照)。前年同月に比べ、販売台数は減少しているが、20215月は新型コロナウイルス感染第2波の影響で新車登録が6月にずれ込んだこともあり、56月の2カ月の販売台数を2021年と比較すると、増加している。

2022年上半期の実績をみると、生産台数は前年同期比25.9%増の243,698台、輸出台数は同29.8%増の1449台と好調だが、販売台数は同1.0%減の203,157台と横ばいだった。

世界的な半導体不足や、国内では外貨不足による自動車部品の輸入困難の問題があるが、アルゼンチン下院で75日、20218月に政府が提出した「自動車・自動車部品、バリューチェーン振興に関する法律」の法案(2021年9月10日記事参照)が賛成227票、反対8票、棄権1票で可決された。自動車産業の後押しになるとして、ADEFAは歓迎した。法案は引き続き上院で審議される。

(西澤裕介)

(アルゼンチン)

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