夏以降の2回目のブースター接種の実施を決定

(ベルギー)

ブリュッセル発

2022年07月08日

ベルギー連邦政府厚生省は76日、今冬以降に再び新型コロナウイルスの感染が拡大する可能性に備えて、2回目となる追加接種(ブースター接種9月から段階的に実施すると発表(プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

免疫不全者に対しては、既に2回目のブースター接種が開始されており、対象者のうち大半の接種が終了したという。また、感染リスクが相対的に高いと考えられる医療従事者や高齢者施設の関係者に対しては、78月に2回目のブースター接種を先行して開始する。9月以降は、高リスクグループである、免疫力が低下している者や65歳以上の者を対象とし、次いで介護福祉関係者および5064歳の者を対象とする。これらの優先者への接種後、1850歳未満の者は任意ベースで接種が可能となる。

18歳未満の者に対する措置は、科学的なデータが不十分としてまだ決定されていない。政府は、現行のワクチンによる入院予防効果は8090%に上り、その効果は高いとしつつも、時間の経過とともにその効果が逓減することから、冬の感染拡大に備え、今回の決定に至ったとしている。

政府は、ベルギーでは第7波が進行しており、新規感染者数と病床使用者数が増加しているとして、夏季期間中にも接種が可能な、1回目のブースター接種を受けることの重要性をあらためて訴えた。また、人混みの中でのマスク着用、室内の換気などの予防措置も引き続き強く推奨した。

(大中登紀子)

(ベルギー)

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