米アリゾナ州共和党予備選、トランプ氏支持候補リード続く、連邦議会選は全米で民主・共和支持二分

(米国)

米州課

2022年07月01日

米国の調査会社パブリック・ポリシー・ポーリングは6月29日、アリゾナ州の連邦上院選挙の共和党予備選などに関する世論調査結果PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(注)を発表した。

それによると、連邦上院選挙の共和党予備選で誰に投票するかという問いに対して、ドナルド・トランプ前大統領が支持するブレーク・マスターズ氏(ベンチャーキャピタルスト)が他候補をリードする結果となった。

マスターズ氏の支持率は29%、マーク・ブルノビッチ氏(州司法長官)15%、ジム・レイモン氏(再生エネルギー企業元役員)10%だった。

調査会社トラファルガー・グループが6月13日に発表した世論調査結果(2022年6月14日記事参照)では、マスターズ氏の支持率が28.9%と今回とほぼ同じだったが、ブルノビッチ氏23.7%、レイモン氏17.2%となっており、この2候補への支持率は低かった。投票先未定者の割合が今回の調査では41%で、トラファルガーによる調査結果(21.8%)よりも高かったことによる。

同州の予備選挙は8月2日の予定。

また、連邦議会選挙に関する最近の世論調査をみると、中間選挙で民主党、共和党候補のどちらに投票するかとの問いに、経済誌エコノミストと調査会社ユーガブによる世論調査(6月25~28日実施)では、共和党候補45%、民主党候補40%だった。また、調査会社トラファルガー・グループによる世論調査(6月20~23日実施)では、共和党候補49.4%、民主党候補39.8%で、どちらも共和党への支持が民主党を上回る結果となった。

一方、調査会社モーニング・コンサルトと政治専門誌ポリティコによる世論調査(6月24~25日実施)では、民主党候補45%、共和党候補42%だった。また、ニューヨーク州のマリストカレッジによる世論調査(6月24~25日実施)では、民主党候補48%、共和党候補41%と、民主党がリードしている結果も出ていることから、連邦議会選挙では両党の支持が二分している状況がうかがえる。

(注)実施時期は6月28日。対象者はアリゾナ州の共和党予備選投票予定者595人。

(松岡智恵子)

(米国)

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