上半期の自動車産業の動向発表、エコカー販売が好調
(韓国)
ソウル発
2022年07月21日
韓国産業通商資源部は7月16日、「2022年上半期(1~6月)の自動車産業の動向(暫定値)」を発表した。前年同期と比べ、生産台数は2.0%の減少、国内販売台数は11.3%の減少となったものの、輸出台数は1.5%、輸出額も3.2%、それぞれ増加した(添付資料表参照)。また、エコカー(ハイブリッド車:HEV、プラグインハイブリッド車:PHEV、電気自動車:EV、燃料電池自動車:FCEV)の国内販売は34.3%増の21万474台、輸出は37.7%増の25万1,878台と、いずれも過去最高を記録した。項目別には次のとおり。
1.生産
車載半導体の需給逼迫が続く中、中国の新型コロナウイルス対策に伴う都市封鎖などによるサプライチェーンの混乱の影響もあり、前年同期比で2.0%減となった。
2.国内販売
出荷遅延が続く中、新車効果の鈍化(注1)や前年同期の反動(注2)の影響で、前年同期比11.3%減となった。国内販売のトップ5は全て国産車が占めた(注3)。
3.輸出
輸出台数は前年同期比1.5%増の107万4,321台、輸出額は3.2%増の243億5,000万ドルを記録した。特に、付加価値の高いスポーツ用多目的車(SUV)、大型車、ジェネシス(高級セダン)の輸出が好調だった。
4.エコカー
エコカーの国内販売は、PHEVを除いたHEV、EV、FCEVが前年から販売を伸ばした(注4)。エコカーのうち国産車は58.5%増加した一方、輸入車は4.3%減少した。エコカーの国内累計普及台数は1,364,489台で、自動車登録台数の5.4%となった。
(注1)2021年上半期は、アイオニック5(現代)、KB(現代)、スターリア(現代)など人気車種が発売された。
(注2)2021年上半期の販売実績は91万930台で、過去3番目に高い記録だった。
(注3)2022年上半期の売上台数は、1位:グレンジャー(現代)、2位:ソレント(起亜)、3位:エラントラ(現代)、4位:カーニバル(起亜)、5位:パリセード(現代)。
(注4)2022年上半期のエコカー別国内販売台数は、HEV:13万798台(前年同期比28.9%増)、EV:6万7,604台(同71.0%増)、PHEV:7,187台(同36.4%減)、FCEV:4,885台(同10.6%増)。
(当間正明)
(韓国)
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