ペトロ次期大統領、外相と大蔵・公債相を指名

(コロンビア)

ボゴタ発

2022年07月01日

8月7日に大統領に就任するコロンビアのグスタボ・ペトロ氏が新政権樹立に向けた準備を進めている。6月25日、外相にアルバロ・レイバ氏を指名すると発表。30日には大蔵・公債相にホセ・アントニオ・オカンポ氏を指名すると発表した。

外相に指名されたレイバ氏は、ボゴタ出身の79歳。これまで鉱山エネルギー相(1984~85年)、上院議員(1982~90年)などを務めてきた。1980年代から、国内の反政府組織との交渉に携わっており、フアン・マヌエル・サントス政権下では、和平特使としてコロンビア革命軍(FARC)との和平合意締結へ尽力した。ペトロ氏は指名に当たって「和平の外務省になる。コロンビアは、世界の気候変動危機の対処に尽力し、地域に根付く暴力を克服するため、あらゆる努力を期待する」とツイッターに投稿した。

大蔵・公債相に指名されたオカンポ氏は、カリ出身の69歳。これまで農業・土地開発相(1993~94年)、国家企画庁長官(1994~96年)、大蔵・公債相(1996~97年)などを務めた。また、ロス・アンデス大学、ナショナル大学、米国エール大学、英国オックスフォード大学などで教え、現在は米コロンビア大学で教壇に立つ。オカンポ氏の指名を受け、産業界からは歓迎の声が上がっている。コロンビア産業連盟(ANDI)のブルース・マクマスター代表は「中南米で最も重要な経済学者のひとりであり、コロンビア経済や財政のことをよく知る人物9だ。(指名は)良いサイン」とツイッターに投稿した。

(茗荷谷奏)

(コロンビア)

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