強制ライセンスにおける大統領拒否権が可決

(ブラジル)

サンパウロ発

2022年07月08日

ブラジルで75日、強制ライセンスに関するジャイール・ボルソナーロ大統領による拒否権の維持が確定した。上院議員の多数により可決された。

202192日に施行された強制ライセンスに関するブラジル産業財産法の改正法について、公益上の理由から、特許または特許出願によって保護されている製品製造のために必要な情報およびノウハウなどのデータの提供を義務付ける条項に、大統領による拒否権が行使されていた(2021年9月9日記事参照)。

なお、拒否権については、連邦議会が再審議し、上下両議院の過半数の合意で覆すことができるとされており、今回議会において拒否権の是非が審議されていた。

(貝沼憲司)

(ブラジル)

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