ルーラ氏、次期大統領選見据え「国家再建・変革プログラム方針2023-2026」発表

(ブラジル)

サンパウロ発

2022年07月05日

ブラジルの左派政党で労働者党(PT)所属のルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ元大統領は6月21日、大統領選挙(10月2日)を見据え、サンパウロ市内で行われたイベントで「国家再建・変革プログラム方針2023-2026」を発表した。

このイベントには、ルーラ氏の副大統領候補になることが見込まれるジェラウド・アウキミン氏(PSB)(2022年4月18日記事参照)と、他の5つの連立政党〔社会主義自由党(PSOL)、持続可能なネットワーク(REDE)、ブラジル共産党(PC do B)、緑の党(PV)、連帯(SOLIDARIEDADE)〕の党首も参加した。

ルーラ氏はイベントで、国民の尊厳や就労と教育を礎とした生活の安定がもたらされた時にブラジルの「主権」を取り戻すことができると述べた。「国家再建・変革プログラム方針2023-2026」は121項目、34ページで構成されている。飢餓貧困対策、労働法の見直し、治安、エネルギー対策、気候変動や環境への配慮、経済・産業政策、汚職対策、公社の民営化などに関する考え方などに幅広く触れている(詳細は添付資料参照)。6月27日付現地紙「バロール」によると、「国家再建・変革プログラム方針2023-2026」が対象とする分野は広範で、実現するために必要な財政支出を可能にすることや、政策を実行するための政治的な支援の2つを押さえることが必要だと分析した。

(宮本敏央、古木勇生)

(ブラジル)

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