新型コロナによる外来診療受診費の一部を患者負担に変更

(韓国)

ソウル発

2022年07月14日

韓国の保健福祉部は、711日から新型コロナウイルスの感染に係る医療費の一部を患者負担とすると発表した(注1)。これに伴い、薬局・薬剤費も一部が患者負担となる。

これまでは、国籍などを問わず、診察、入院、検査などの費用は政府による支援の対象だった。今後は、新型コロナウイルスへの感染確認後、地域の病院などで外来診療や薬の処方を受けた場合、費用の一部は本人負担となる。ただし、高額な経口治療薬などは、引き続き政府支援の対象としている。

患者負担金の支払い方法は、対面診療時には医療機関や薬局に直接納付し、非対面診療など医療機関での納付が不可能な場合、医療機関と患者が協議して多様な方法を選択することが可能だ(注2)。

なお、韓国国内で新型コロナウイルス感染に伴う呼吸器疾患の医療機関は、全国に710日時点で12,913カ所あり、疾病管理庁のウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますから確認が可能(一覧表はエクセル形式、韓国語のみ)。このうち、診療、検査、処方および治療を全て行う「ワンストップ診療機関」は6,338カ所。

(注1)なお、医療保険加入者と未加入者では負担割合が異なる。

(注2)口座振替、アプリ支払いなど。

(当間正明)

(韓国)

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