日本語能力試験JPT、バングラデシュで実施開始

(バングラデシュ)

ダッカ発

2022年07月06日

バングラデシュの首都ダッカで、日本語能力試験実施委員会が実施する日本語能力試験「JPT」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますの導入に関する式典が6月26日に開催された。IT企業のカイコム・ソリューションズ・ジャパン(本社:埼玉県、KSJ)の現地法人であるカイコム・ソリューションズ・ジャパンBD(KSJBD)が、現地企業のダフォディル・インターナショナル・アカデミーと連携し、バングラデシュでJPTの実施・運営を行う。

JPTは、日本で就学や就労を行いたい日本語学習者が受験し、法務省の出入国在留管理庁認定資格となっている。JPTは毎月1回実施され、バングラデシュでは7月から試験が開始される予定だ。現在、同国には日本語学校が100校程度あるとされており、日本語学習者も増加している(2022年4月4日記事参照)。これまでバングラデシュでは、国際交流基金と日本国際教育支援協会が実施する日本語能力試験である「JLPT」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますのみが実施されていた(年2回、ダッカで実施)。しかし、今般JPTも開始されることで、日本での就学や就労を目指す学習者にとっては選択肢が増え、利便性も高まることになる。

JPTの運営・実施を担うKSJBDのアンジャン・ダスCEO(最高経営責任者)は「JPTは毎月実施されるため、高頻度で受験ができ、結果の通知も早い。また、将来的には、バングラデシュ全国で受験できるようになるため、ダッカ以外でも受験者数が増えることを期待しており、今後、日本への就学や就労を目指す方々が増加するように貢献したい」と話す。

写真 JPT実施に関する式典の様子(カイコム・ソリューションズ・ジャパン提供)

JPT実施に関する式典の様子(カイコム・ソリューションズ・ジャパン提供)

(安藤裕二)

(バングラデシュ)

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