カナダ、新型コロナ入国時無作為検査を7月19日から再開

(カナダ)

トロント発

2022年07月19日

カナダ公衆衛生庁は714日、611日付で一時停止していた空港での新型コロナウイルス無作為検査(2022年6月13日記事2022年6月30日記事参照)を7月19日から再開すると発表した。バンクーバー、カルガリー、モントリオール、トロントのカナダ主要4空港に空路で入国するワクチン接種完了済みの渡航者が対象となる。外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

カナダへの渡航に際しては、これまでどおり入国時にワクチン接種完了を証明する必要がある(注)ほか、「ArriveCAN」という連邦政府指定のアプリを用いた健康情報の提出が義務付けられる(2022年4月27日記事参照)。

無作為検査は空港外で行われ、指定検査機関や薬局での対面式面談、または自己採取検査を使ったオンライン面談のいずれかとなる。

検査の対象として選ばれ、税関申告終了後15分以内にEメールで通知が届いた場合には、検査を受けることが義務付けられている。通知Eメールには、検査機関での手続きに関する情報も送付され、通知を受けた(暦日カウントで)翌日中には検査を完了する必要がある。

検査結果が陽性の場合には、結果判明日から10日間は、連邦政府の隔離要件に従って自己隔離を行う必要がある。仮に、滞在する州・準州の隔離要件が10日間より短い場合でも、連邦政府の10日の隔離要件に従う必要がある。

発表を受けて、ジャンイブ・デュクロ保健相は「国境検査で国外からの新型コロナウイルスや懸念される変異株の伝播(でんぱ)の追跡を行っているので、検査は続ける必要がある。われわれは、カナダ人を保護しながら経済回復を支援する必要があり、そのバランスをとるために国境措置を今後も適応させていく」とコメントした。

(注)ワクチン未接種でもカナダへ入国可能な渡航者は、カナダの市民権や永住権保持者などに限定され、外国人就労者として入国するには、カナダ政府の指定職業分野に該当する場合外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを除いて、予防接種を完了している必要がある。

(飯田洋子)

(カナダ)

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