ノースカロライナ、ワシントン州躍進、2022年全米ビジネス環境ランキング

(米国)

アトランタ発

2022年07月14日

米国ニュース専門放送局のCNBC713日、全米の州別ビジネス環境ランキング「Top States for Business 2022外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を発表した。2021年に2位だったノースカロライナ州が総合順位で初めてトップとなった。ワシントン州は9位から2位に躍進、前年1位だったバージニア州は順位を2つ下げた(添付資料表参照)。

ランキングは、10のカテゴリーについて88の指標で全50州の競争力を採点したもの。各カテゴリーは、各州の企業誘致用資料でどの程度重視されているかを勘案しウエート付けされ、総合順位に反映されている。ウエートの最も大きかったカテゴリーは「労働力」で、「インフラ」「ビジネスコスト」と続いた。「労働力」には、STEM(科学、技術、工学、数学)人材の集中度や労働者の流入なども考慮されている。「インフラ」では、各州の陸路、空路、水路での貨物取扱額と量のほか、リモートワーク増加により重要性の増すブロードバンドサービスの質・価格や、自然災害など気候変動に対する持続可能性も評価対象に含まれている。「ビジネスコスト」では、各州の税制やインセンティブのほか、賃金、光熱費やオフィス・工業用地のコストなども測定されている。

総合順位で1位を獲得したノースカロライナ州のロイ・クーパー知事(民主党)は「ノースカロライナ州は米国で最もビジネスがしやすい場所で、その主な理由はこの州の人々だ」と指摘し、「今後も州議会、企業、教育指導者、企業に勤める人々と協力し、次世代の高収入の仕事を支えるために必要となる優秀な人材と強靭(きょうじん)なインフラを構築していく」と述べている。

(高橋卓也)

(米国)

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