安徽省合肥市、7月以降の電力需給逼迫を想定し、節電呼びかけ

(中国)

上海発

2022年07月08日

中国の安徽省エネルギー局と安徽電力は630日、7月以降に電力使用のピーク時には合肥市の一部地域で時間帯により電力需給が逼迫することが予想されるため、市街のイルミネーションの一時停止を発表するとともに、市民に節電を呼びかけた。

合肥地区では6月中旬以降、最高気温が35度以上が続き、多くの市民がエアコンなど消費電力の大きい電気製品を使用することで電力負荷が急速に上昇している。電力最大負荷と1日当たりの電力使用量は今夏の記録を連日更新しており、626日の合肥市の1日当たり電力使用量は17,100万キロワット時(kWh)に達し、過去最高だった17,300kWhに迫る状態となった。

これに対して、以下のような節電を呼びかけている。

〇オフィスビルなどに対する節電要請

  • オフィスビルの景観照明を厳格に制御し、照明の数と時間をできるだけ減らす。
  • 自然換気を十分に利用し、エアコンを使用する時間を減らし、冷房温度の設定は26度以上とする。
  • 昼の点灯、長時間の点灯、無人の場所での点灯を防止する。
  • 3階建て以下のビルのエレベーター使用を中止。
  • 電力使用のピーク時には、百貨店やホテル、オフィスビルなどでのエアコンなど消費電力の大きい電気設備と不要な照明の使用を減らす。
  • 市街のイルミネーションを一時停止し、公共施設、公共の場所、大型建築物などの景観照明や各種広告灯の使用時間を減らす。

〇市民に対する節電要請

  • 住民は家でできるだけ自然光を利用し、長時間の点灯を少なくし、できるだけ高効率、低エネルギー消費の電気製品を使用することを奨励する。
  • エアコンの温度を合理的に設定し、エアコン使用時間と使用頻度を減らす。
  • 電気製品を使用しない場合は電源を完全にオフにし、待機電力を減らす。
  • 電気自動車、バッテリー車はできるだけ電力負荷のピーク時間帯を避け、夜間の電力負荷の少ない時間を利用して充電する。

(高橋大輔)

(中国)

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