中銀、主要政策金利を9.5%に引き下げ、ウクライナ侵攻前の水準に

(ロシア)

欧州ロシアCIS課

2022年06月14日

ロシア中央銀行は6月10日、主要政策金利(キーレート)を11%から9.5%に引き下げると決定した(6月10日プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。適用は6月14日から。

利下げの背景について、中銀は「インフレ率は鈍化しているが、ロシア経済を取り巻く外部環境は依然として困難なものであり、経済活動には著しい制限が課されている」とした。

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻開始後の2月28日、中銀は主要政策金利を9.5%から20%に引き上げている。今回の利下げにより、主要政策金利は軍事侵攻開始前の水準に戻ったことになる。

中銀は7月22日に行われる理事会で、主要政策金利のさらなる引き下げの可能性を検討するとした。また、今後の主要政策金利の見通しについて、2022年には10.8~11.4%、2023年は7.0~9.0%、2024年は6.0~7.0%としており、前回の予測を引き下げた(2022年5月9日記事参照)。

(宮下恵輔)

(ロシア)

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