中銀、主要政策金利を14%に引き下げ

(ロシア)

欧州ロシアCIS課

2022年05月09日

ロシア中央銀行は5月4日、主要政策金利(キーレート)を17%から14%に引き下げた。

利下げを行った背景について、中銀は「ロシア経済を取り巻く外部環境は依然として困難なものであり、経済活動は非常に制限されているものの、物価や金融の安定性を損なうリスクの増加が頭打ちとなった。ルーブル為替レートの回復や消費活動の冷え込みにより、直近数週間では物価の上昇幅が小さい」と説明している。

また、今後の状況が中銀の予測どおりに推移する場合、年内にさらなる利下げを行う余地があるとした。今後の主要政策金利の見通しについて、中銀は2022年には12.5~14.0%、2023年は9.0~11.0%、2024年は6.0~8.0%になるとしている。

ロシア中央銀行は2月28日に政策金利を9.5%から20%に引き上げたが、4月11日に17%に引き下げている(2022年4月14日記事参照)。

(宮下恵輔)

(ロシア)

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