HS2022年版の新輸出入関税法を公布、適用開始は2022年末に

(メキシコ、日本)

メキシコ発

2022年06月13日

メキシコ政府は6月7日、新輸出入関税法外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを連邦官報で公布した。新法は関税分類のバージョンを世界税関機構(WCO)が定めたHS2022年版に改定するもの。新法の発効は、官報公布から180日以内に国税庁(SAT)が策定する新法体系に即した細則の官報公示から10営業日以内(付則第1条)となっているため、実際にメキシコがHS2022に移行するのは、2022年末になるもよう。適用が開始されるまでには、上記細則に加え、以下のとおり、関連規則が段階的に策定され、最終的に新たな輸出入一般関税率表(TIGIE)が政令として公布されることになる。

  • 関税分類の9~10桁目(統計細分)である商品情報番号(NICO)の新設・変更の方法論の策定と公示:2022年6月27日まで
  • 上記方法論に基づく新たなNICOの策定と公布、関税分類(8桁)とNICOの新旧対照表の官報公示:2022年7月17日まで
  • 新たな関税率表解説・国内例規の策定と公布:2022年8月6日まで
  • 新法(HS2022)に適合した非関税規制の策定と公布:2022年9月5日まで

HSのバージョンの違いに基づく原産地証明書記載のHSコードの相違は許容

新法への移行に際し、国際的に共通のHS上6桁(号)のレベルでは、369が新設、126が変更、146が削除となっている。メキシコ独自の細分を加えた8桁レベルでは、531が新設、803が変更、259が削除となる〔メキシコ経済省国家貿易情報サービス(SNICE)関連サイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます参照〕。

HSコードのバージョンアップに伴ってしばしば発生するのは、自由貿易協定(FTA)などに基づく特恵関税を適用するための原産地証明書に記載される関税分類(HS上6桁)とメキシコの輸入申告で入力されるHSコード上6桁の相違による通関トラブルだ。特に、日本商工会議所が発行する日本メキシコ経済連携協定(日墨EPA)の原産地証明書は、2002年版のHSコードのため、HS2017(現行)やHS2022(年末以降)のHSコードとは上6桁レベルで異なることが珍しくない。

ただし、このような違いがあったとしても、メキシコの2022年の貿易に関する一般規則(RGCE2022)の第3.1.12則に基づき、この相違がHSのバージョンの違いに基づくものであり、原産地証明書に記載された品名が輸入申告書に入力された品名と一致している場合は、有効な原産地証明書として認められる(注)。

(注)輸入者の登録通関士がRGCE2022第3.1.12則の存在を知らないために特恵関税を適用できないと思い込むトラブル。輸入税関で貨物検査を受けた場合に税関検査員が同ルールを知らないために特恵関税の適用を否認することが起き得るため、HS上6桁の相違がある品目をメキシコに輸入する場合は、上記根拠を示す準備をしておいたほうが良い。

(中畑貴雄)

(メキシコ、日本)

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