台湾で2022年初の日本脳炎感染者を確認
(台湾)
中国北アジア課
2022年06月22日
台湾の中央流行感染症指揮センター(CDC)は6月20日、2022年に入り初の日本脳炎の感染事例が1件、台南市で確認されたと発表した。感染者の自宅付近に豚舎や水田などがあるなど、日本脳炎の感染リスクが高い環境だった。
CDCによると、台湾での日本脳炎感染者数は2018年に37人、2019年21人、2020年21人、2021年28人で、40歳以上の感染が多いという。また、台湾は毎年5~10月が日本脳炎の流行期で、6~7月にピークを迎える。CDCは、日本脳炎は蚊を媒介して感染するため、水田や水路、夕方など蚊に刺されやすい状況での活動を可能な限り避けるよう注意を促した。回避が困難な場合は、長袖の服を着用することや、DEETやピカリジン、IR3535などの成分を含む防虫剤の使用を推奨している。
なお、日本の厚生労働省検疫所によると、台湾に長期滞在予定の渡航者のうち、台北や他の主要都市以外に長期滞在する場合は、日本脳炎の予防接種が推奨されている。
(柏瀬あすか)
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