モンゴル、北京・上海を除く中国との航空便再開

(モンゴル、中国、日本)

北京発

2022年06月03日

モンゴル政府は5月25日、北京と上海を除く中国との定期航空便の6月1日からの段階的再開を閣議決定した。モンゴルでは2020年2月14日から、中国との航空便を停止しており(2020年2月21日記事参照)、約2年4カ月ぶりの再開だ。

中国政府との合意(モンゴルの航空会社2社に対し、北京と上海を除く中国内の全ての目的地に週1便の運航開始)に基づき、6月1日からMIATモンゴル航空はウランバートル~広州(広東省)便を週1往復、アエロモンゴリアはウランバートル~フフホト(内モンゴル自治区)便を週1往復それぞれ運航する。

ロブサン・ハルタル道路・運輸開発相は「モンゴル~中国の航空輸送再開の第一歩だ。今後も段階的に定期便を再開する。これによってモンゴルの旅客輸送が増加し、航空業界や観光業界の復興の後押しになる」と述べた。

日本との定期旅客便には2022年1月からアエロモンゴリアが参入し、MIATとの2社体制となった。現在、MIATは成田~ウランバートル直行便を週3便(月、水、金)、アエロモンゴリアは成田直行便を週2便(火、金)運航している。

5月31日現在、MIATの予約サイト上では、6月、7月は往復ともに座席に比較的余裕がみられるが、6月10日から日本政府はモンゴルからの観光客(注)の受け入れを再開するため、今後の空席状況には変化が出ることも予想される。

(注)旅行代理店などを受け入れ責任者とする「観光目的」で、受け入れ責任者が取得した「受付済み証」を持つ者に限る。詳細については在モンゴル日本大使館ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを参照。

(藤井一範)

(モンゴル、中国、日本)

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