2月14日から中国との航空便、貨物鉄道以外の旅客鉄道を全て運休に

(モンゴル)

中国北アジア課

2020年02月21日

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、モンゴル政府は2月13日、臨時閣議を開き、モンゴルと中国間の航空便と鉄道(貨物鉄道を除く)を全て運休させることを決定した。航空便については、2月13日まで運航していたMIATモンゴル航空などの中国~モンゴル便は2月14日から全て運航停止となった(注)。鉄道は、旅客鉄道が2月14日から全て運行休止となったものの、貨物鉄道は通常どおり運行する。これらの措置がいつまで続くかは明らかにされていない。

中国内の物流に影響が出ている。物流企業のTuushin Logisticsは2月13日、物流状況について発表した。北京市や天津市のフォワーダー(運送事業者)事務所に対する規制の影響などで従業員が1週間のうち数日しか出勤できておらず、また中国国内の高速道路一時閉鎖によりコンテナ物流が停滞したり、天津から中国・モンゴル国境への鉄道による貨物輸送が遅延したりしているという(同日付Tuushin Logisticsのプレス発表)。

モンゴル政府による国境管理措置については、在モンゴル日本大使館のウェブサイトで情報が発信されている。

モンゴル保健省によると、2月18日午前10時時点でモンゴル国内で新型コロナウイルスにおける感染者は確認されていない。

(注)2月14日から運航停止となった航空便は以下のとおり。MIATモンゴル航空:北京便、香港便、三亜(中国・海南省)便、フンヌー・エアー:満洲里(中国・内モンゴル自治区)便、ハイラル(同)便、アエロモンゴリア:フフホト(同)便、天津便、EZ nis:香港便。モンゴルは航空貨物を旅客便の貨物スペースに入れて輸送しているため、これら航空便の運休により、航空貨物の減少が見込まれる。

(小宮昇平、嶋亜弥子)

(モンゴル)

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