米ジョージア州の州知事選は接戦、連邦上院選は激戦の見通し、大学世論調査

(米国)

米州課

2022年06月16日

米国ノースカロライナ州のイーストカロライナ大学は6月14日、ジョージア州の知事選挙、連邦上院選挙などに関する世論調査結果外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(注)を発表した(詳細な世論調査結果外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます参照)。

同大学の発表によると、5月24日に実施された州知事選予備選挙の結果(2022年5月26日記事参照)を受けて、11月の州知事選で現職の共和党候補ブライアン・ケンプ氏と民主党候補ステイシー・エイブラムス氏のいずれに投票するかという問いに対して、ケンプ氏50.4%、エイブラムス氏45.0%とケンプ氏が5.4ポイント上回った。しかし、同世論調査の標本誤差は±3.9ポイントであるため、ほとんど差がない可能性もある。人種別では、白人は、ケンプ氏70.0%、エイブラムス氏26.8%となった一方、黒人は、ケンプ氏9.1%、エイブラムス氏85.8%と対照的だった。

同様に、連邦上院選予備選挙の結果(2022年5月26日記事参照)を踏まえ、連邦上院選で現職の民主党候補ラファエル・ワーノック氏と共和党候補のハーシェル・ウォーカー氏のいずれに投票するかという問いに対して、ワーノック氏45.9%、ウォーカー氏45.5%とほぼ同率だった。人種別では、白人は、ワーノック氏28.9%、ウォーカー氏64.9%となった一方、黒人は、ワーノック氏83.4%、ウォーカー氏7.1%とこちらも対照的だ。なお、ウォーカー氏は、ドナルド・トランプ前大統領の支持を得ている。

イーストカロライナ大学政治学部のピーター・フランシア教授は「ジョージア州の上院選は、全米の中で最も激戦となる選挙の1つだ。民主党が、上院で多数派を維持できるかどうかは、ワーノック氏の勝利にかかっている。この上院選は、国民の注目を集めることになる」と述べた。

また、ジョー・バイデン大統領の支持率は、「支持する」が38.2%と、全米を対象とした世論調査(2022年6月14日記事参照)と同じく4割を切る結果となった。「支持しない」は53.6%。

(注)実施時期は、2022年6月6~9日。対象者は、ジョージア州の登録有権者868人。

(松岡智恵子)

(米国)

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