米州知事選、ウィスコンシン共和予備選でトランプ氏支持候補追い上げ、NY現職優勢、世論調査
(米国)
米州課
2022年06月24日
米国ウィスコンシン州のマーケット大学ロースクールは6月22日、同州の州知事予備選挙に関する世論調査結果(注1)を発表した。
それによれば、州知事の共和党予備選で誰に投票するかという問いに対して、ティム・ミシェルズ氏(実業家)が27%と、これまでリードしてきたレベッカ・クリーフィッシュ氏(前副知事、26%)をわずかに上回った。ケビン・ニコルソン氏(コンサルタント)は10%だった。6月にドナルド・トランプ前大統領がミシェルズ氏への支持を表明したことが影響したとみられる。同州の予備選は8月9日に実施される予定だ。
現職の民主党トニー・エバーズ氏との本選を想定した問いに対しては、エバーズ氏に投票するという回答が各氏を上回った。エバーズ氏47%に対してクリーフィッシュ氏43%、エバーズ氏48%に対してミシェルズ氏41%、エバーズ氏48%に対してニコルソン氏40%という結果となった。同世論調査の標本誤差が±4.3ポイントであることを考えると、有意差はほとんどないとみられる。
また、調査会社サーベイUSAが6月21日、ニューヨーク州の州知事本選挙に関する世論調査結果(注2)を発表した。
エマーソン大学が6月に実施した世論調査では、現職の民主党キャシー・ホークル氏と共和党のリー・ゼルディン氏(連邦下院議員)が各党の有力候補とみられる結果だった(2022年6月14日記事参照)。
6月28日に実施予定の予備選挙を控え、ホークル氏と共和党予備選の各候補者との本選での直接対戦を想定した問いに対しては、ホークル氏に投票するという回答が共和党のいずれの候補者に対しても20ポイント以上の差で上回るという結果となるなど、同氏が優勢とみられている。
結果は、ホークル氏52%に対してリー・ゼルディン氏28%、ホークル氏54%に対してハリー・ウィルソン氏(実業家)29%、ホークル氏56%に対してアンドリュー・ジュリアーニ氏(トランプ前政権下でホワイトハウス補佐官)30%となった。
(注1)実施時期は、6月14~20日。対象者は、ウィスコンシン州の登録有権者803人。
(注2)実施時期は、6月15~20日。対象者は、ニューヨーク州の成人3,500人。
(松岡智恵子)
(米国)
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