食品輸入ライセンス発行に食品加工・輸出業者協会の推薦状が必要に

(ミャンマー)

アジア大洋州課

2022年06月22日

ミャンマー商工会議所連盟傘下の食品加工・輸出業者協会(MFPEA)によると、商業省が食品の輸入ライセンスを発行するために同協会の推薦状が必要になった。

同協会発行の文書によると、推薦状が必要な会社はまず2022/2023年度の輸入許可枠を確認する必要がある。同協会によると、輸入代金支払いによる外貨流出を阻止する観点から、会社ごとに過去の実績を基にした今年度の輸入許可枠を設けているようだ。

次に、年間の輸入許可枠の範囲内で輸入したい品目に関する売買契約書やインボイスなどの必要書類を添えて同協会に提出し、推薦状の発行依頼をする必要がある。推薦状が発行されたら、輸入ライセンスの申請書類に推薦状を添えて商業省に輸入ライセンスの発行を申請することになる。

商業省は、多くの品目について輸入時に輸入ライセンス取得を義務付けており(2022年4月4日記事参照)、実質的に輸入をコントロールして外貨の流出を抑制する措置を取っている。ジェトロによるヒアリングによると、商業省は輸入ライセンスの審査業務が増加したことから、会社との関係がより近い各業界団体にどの輸入ライセンス申請者を優先してライセンスを発行すべきかという審査を指示したようだ。食品のほかに、医薬品・医療機器の輸入ライセンスの発行にも業界団体の推薦状が必要となることが分かっており、今後、他の分野にも広がっていくとみられる。

(アジア大洋州課)

(ミャンマー)

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