銅輸出の任意登録制度導入で輸出税率を変動制に

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2022年06月15日

アルゼンチン政府は6月14日、政令308/2022号外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを公布し、「銅輸出の任意登録制度」を導入した。なお、制度への登録は輸出者の任意で、登録しない場合は政令1060/2020号外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますが規定する輸出税率4.5%が適用される。登録する場合は国際価格に応じて、輸出税率が0%から8%の間で変動する。

新制度の対象となるのは、メルコスール共通関税分類番号(NCMコード)2603.00.10、2603.00.90、2603.30.00に該当する銅鉱。以下、基準価格、参考価格、国際価格の3つの値を用いて輸出税率を定める。

基準価額:1トン当たり7,700ドル

参考価格:1トン当たり1万1,500ドル

国際価格:鉱業庁が毎月最終営業日に公表するロンドン金属取引所(LME)のAグレード銅カソードの1トン当たりの相場価格。価格は毎週モニタリングし、大きな変動があった場合は月内に見直す。

政令308/2022号によれば、国際価格が基準価格以下の場合は、輸出税の税率は0%に、国際価格が参考価格以上の場合は8%と規定している。そして、国際価格が基準価格を超え、参考価格を下回る場合は、次の計算式に基づいて輸出税率を算出する。仮に1トン当たりの国際価格が9,000ドルだとすると、輸出税率は2.7%となる。

輸出税率={(国際価格-基準価格)÷(参考価格-基準価格)}×8%

政府は、新制度の導入に際し、価格変動が激しいシナリオに直面しても不確実性を減らすことができ、資本集約的で長期的な視点で取り組む銅鉱山の開発プロジェクトへの投資を決定する際の予測可能性を高めることになり、国際価格が上昇すればその利益を国庫に取り込むことができ、下落すれば企業負担は軽くなるとしている。

(西澤裕介)

(アルゼンチン)

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