バングラデシュで注目の若手起業家7人、米フォーブス誌が選出

(バングラデシュ)

アジア大洋州課

2022年06月10日

米国誌「フォーブス(Forbes)」が5月25日発表した、「Forbes 30 Under 30 Asia」(世界を変える30歳未満の30人、10部門あり合計300人が選出)に、本年はバングラデシュから7人が選ばれた。2011年に始まった同リストは、イノベーション、先見的なビジョン、決断力、前向きなマインドセット、リーダーシップ、(一部の部門では)ベンチャーの規模・成長等の総合評価により選出される。7回目に当たる今回は、対象地域である22カ国・地域から4,000人を超えるエントリーがあった(2022年6月9日記事参照)。

ファイナリストの平均年齢は26.8歳、資金調達額は35億ドル以上になるという。また、300人のうち90人が、アジア太平洋地域のスタートアップ・ハブエリアに当たる東南アジア出身だった。なお、南西アジア地域からは、同リスト最多の61人を輩出したインドを筆頭に、スリランカから1人、パキスタンからは4人が選ばれた。

バングラデシュでは、2016年から2021年の間で、計18人が選出されている。本年はいずれも起業家で、それぞれ3部門(エンタープライズ・テクノロジー、産業・製造&エネルギー、および社会的インパクト)においての社会貢献が評価された。同リストに名を連ねた7人は以下のとおり。

オンラインビジネス向けにAIベースのマルチチャネル対応のカスタマーサービス・プラットフォームを提供するアリスラブズ(Alice Labs)創設者シュボ・ラハマン(Shuvo Rahman)氏は、エンタープライズ・テクノロジー部門からの選出となった。同社の主力製品マイアリス(MyAlice)は、Eコマースプラットフォームでさまざまなメディア間での顧客サービスの自動化を可能にした。

産業・製造&エネルギー部門では、ダッカ管区郊外のガジプール市に拠点を置くIoT企業、ボンドステイン・テクノロジーズ(Bondstein Technologies)共同創業者である、ザフィル・シャフィー・チョードリー(Zafir Shafiee Chowdhury)氏およびシャウルク・イスラム(Shahrukh Islam)氏が選ばれた。同社は、企業がコスト効率を向上させ、交通事故を防ぐための車両追跡および監視技術を提供しており、2019年にアジア太平洋地域最大の情報通信技術(ICT)賞であるアジア太平洋ICT連盟(APICTA:Asia Pacific ICT Alliance)のIoTチャンピオン賞を受賞している。

社会的インパクト部門からは2社、シャトル(Shuttle)共同創業者であるラヤサット・チョードリー(Reyasat Chowdhury)氏とジャワド・ジョハンギル(Jawwad Jahangir)氏、そしてフットステップス・バングラデシュ(Footsteps Bangladesh)共同創業者に当たる、シャウ・ラファヤット・チョードリー(Shah Rafayat Chowdhury)氏とモハンマド・タキ・ヤジル(Mohammad Taqi Yasir)氏が、それぞれリスト入りを果たした。

シャトルは、2018年にダッカの女性のための安全なライドシェア・サービスの提供を開始し、現在までに約2万人以上の女性が「女性のためのシャトル」サービスに登録、累計100万回以上の乗車を実現している。

一方のフットステップス・バングラデシュは、2013年に設立されたコミュニティ構築を通じた社会問題の解決を目指すNGOだ。具体的には、同国の経済発展が遅れたコミュニティへの、清潔な水および適切な衛生方法へのアクセス実現を志向している。2021年には、北米の財団と協力し、バングラデシュ農村部の小学生に安全な飲料水を提供した。

(寺島かほる)

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