ラゴス州の主要区域でバイクタクシーの禁止令を再び施行

(ナイジェリア)

ラゴス発

2022年06月07日

ナイジェリア・ラゴス州のババジデ・サンウォオル知事は5月18日、州内37行政区のうち、中心市街区や住宅密集地がある9つの行政区で、「オカダ」と呼ばれるバイクタクシーの運転禁止を発表し、6月1日から施行された。州警察広報官は1日の施行日に、違反したオートバイ140台を押収し、ドライバーと乗客16人を逮捕したと述べた。

ラゴス州政府は、2020年にもラゴス州の主要区域でバイク・三輪タクシー(「ケケ」)を禁止したが(2020年2月17日記事参照)、ここ数カ月はライダーが州内の主要道路や高速道路に乗り入れていた。しかし、5月にレッキ地区で音響技師がオカダライダーに殺害された事件を受けて、州政府は再び禁止令を発動した。

地元紙「デイリー・トラスト」の調査によると、今回の施行に先立ち、特に北部のライダーのほとんどが活動エリアを地元やオグン州に移転し始めたという。また、ライダーがバイクを売り払う動きもみられる。

同禁止令により、オカダの代替となる市民の輸送手段の確保が急務とされる。ラゴスフェリーサービスは6月1日、オカダ使用が禁止された地域内にあるターミナルと桟橋に、より多くの船を配備し、1日当たりの運航数を増やしたと発表。水路移動の安全性や利便性を強調した。

(馬場安里紗)

(ナイジェリア)

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