中国外交トップ、米大統領補佐官と会談、接触と対話を強化

(中国、米国)

北京発

2022年06月15日

中国外交部は6月14日、中国外交トップの楊潔篪・共産党中央政治局委員と米国のジェイク・サリバン安全保障担当大統領補佐官がルクセンブルクで6月13日(現地時間)に会談を行ったと発表した。外交部によると、双方は両国首脳間の共通認識を実行に移すことを主な方向性として、接触と対話を強化し、誤解や誤った判断を減らし、対立を適切にコントロールすることに同意した。また、双方ともに、意思疎通ルートを保つことの必要性と有益性を認識した。

楊政治局委員は、米国はジョー・バイデン大統領が習近平国家主席に対して、(1)「新たな冷戦」を引き起こさない、(2)中国の政治体制の変化を求めない、(3)同盟強化を通じた中国への対抗を行わない、(4)「台湾独立」を支持しない、(5)中国と衝突するつもりはないと示したにもかかわらず、中国に対して全面的に封じ込めと抑圧を進めているとし、「米国自身が直面する問題を解決できないだけでなく、中米関係を困難な状況に追い込み、両国の交流と協力を大きく損なった。このような状況は中米双方と世界各国の利益に背くものだ」と指摘した。その上で「中国側は中米関係を競争として定義することには断固として反対する」として、バイデン大統領が表明した考えを実際の行動に移すべきだとした。

また、楊政治局委員は「中国の内政は他国の干渉を許さず、中国の国家統一を妨害、破壊するいかなる行為も必ず失敗に終わる。台湾問題は中米関係の政治的根本に関わり、適切に処理できなければ壊滅的な影響を生じる」とした上で、「米国側はいかなる誤った判断や幻想も持つべきではない。『一つの中国』原則と中米の3つの共同コミュニケ(注)を厳格に守り、台湾に関する問題は慎重に処理しなければならない」とした。

楊政治局委員とサリバン補佐官は3月14日にもローマで会談を行っている(2022年3月17日記事参照)。

(注)1972年、1978年、1982年に発表された中国と米国間の3つのコミュニケを指す。

(河野円洋)

(中国、米国)

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