「2022年都市の商業的魅力ランキング」発表
(中国)
上海発
2022年06月08日
中国の経済情報メディアである第一財経と、傘下の新一線都市研究所は6月1日、「2022年都市の商業的魅力ランキング」を発表した。ランキングは2016年以降、毎年発表されており、「商業施設の充実度」や「都市のハブとしての機能性」「市民の活性度」「生活様式の多様性」「将来の可能性」などの指標を基に、2021年通年と2022年年初までの状況を反映し、中国国内の337都市を一線、新一線、二線、三線、四線、五線都市に分類するとともに、各都市をランク付けしている。
今回のランキングでは、一線都市に上海市、北京市、広州市(広東省)、深セン市(広東省)の4都市が、新一線都市に成都市(四川省)、重慶市、杭州市(浙江省)、西安市(陝西省)、武漢市(湖北省)、蘇州市(江蘇省)、鄭州市(河南省)、南京市(江蘇省)、天津市、長沙市(湖南省)、東莞市(広東省)、寧波市(浙江省)、仏山市(広東省)、合肥市(安徽省)、青島市(山東省)の15都市がそれぞれ選ばれた。
新一線都市のランキングをみると、前回ランク外だった合肥市が2年ぶりに14位にランクインした一方、瀋陽市(遼寧省)がランク外となった。また、鄭州市が南京市、天津市を抜き、前回より2つ順位を上げ7位となった(添付資料表参照)。
2年ぶりに新一線都市にランクインした合肥市は、都市のハブとしての機能性が4年連続で向上しているほか、産業構造のグレードアップも都市の魅力向上に貢献している。また、各種新興業界のトップ企業が合肥市に立地したことで、人材に加え、より良い商業資源を引きつける効果をもたらしている、と分析している。
前回から2つ順位を上げた鄭州市は、都市の急速な拡大、人口の持続的増加の過程にあり、若年人口の増加と消費力に関する指標が顕著に上昇している、と評価した。
このほか、前回のランキングでは新型コロナウイルス感染拡大による経済活動停止期間が長く、順位を6位に下げた武漢市は、1つ順位を上げ5位となった。武漢市は、商圏の利用客数と消費の活性度は以前の水準に回復したが、基礎商業指数と夜間の活動に関する指標(夜間の外出や公共交通機関の運行状況、バーの店舗数など)は依然として前回に比べ低く、都市としての全面的な魅力の回復には、さらに長い時間が必要だ、と指摘している。
(高橋大輔)
(中国)
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