新型コロナワクチンの4回目接種、50歳以上および全ての医療従事者を対象に

(ブラジル)

サンパウロ発

2022年06月07日

ブラジル保健省は6月4日、50歳以上および全ての年齢の医療従事者を対象に、新型コロナワクチンの4回目接種を同日から開始すると発表した。保健省によると、4回目接種は、3回目接種から4カ月の間隔を開ける必要がある。使用されるワクチンは米国ファイザー製、ベルギー・ヤンセンファーマ製、英国アストラゼネカ製の3種類。

保健省の新型コロナウイルス対策特別局のテクニカルノート36号/2022年によれば、50歳以上を対象とすることについて、新型コロナウイルスの1日当たりの新規感染者数が国内全土で増加傾向にある中(2022年6月3日記事参照)、オミクロン株に対する国民の新型コロナワクチンの有効性が、時間の経過と共に低くなってきていること、また、年代別に見た際に免疫力が相対的に低くなる年代を保護するため、の2点を挙げている。

全ての年齢の医療従事者を対象にすることについて保健省は、医療サービスの最前線で働く人々の免疫を強化するためとしている(6月4日付の保健省公式発表)。

これを受け、日系企業が多く所在するサンパウロ州の州政府は6月4日、保健省の方針に従い6月6日から50歳以上および全ての年齢の医療従事者を対象に4回目接種を行う、と発表した。

(古木勇生)

(ブラジル)

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