米FDA、ワクチン接種対象年齢の生後6カ月以上への引き下げ承認

(米国)

ニューヨーク発

2022年06月20日

米国食品医薬品局(FDA)は6月17日、ファイザー・ビオンテックとモデルナの新型コロナウイルスワクチンについて、緊急使用許可の対象年齢を生後6カ月以上に引き下げると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。ファイザー・ビオンテック製のワクチンについては6カ月以上5歳未満、モデルナ製のワクチンについては6カ月以上18歳未満の年齢層が、今回初めて対象となった。

6カ月以上5歳未満の子供がファイザー・ビオンテック製のワクチンを接種する場合、2回目の接種は1回目から3週間後、3回目の接種は2回目から少なくとも8週間後となり、3回の接種で接種完了とされている。また、6カ月以上18歳未満がモデルナ製のワクチンを接種する場合は、18歳以上の大人と同様、1回目から1カ月後に2回目の接種を受けると接種完了となる。ある特殊な免疫疾病がある場合は、2回目からさらに1カ月後に3回目の接種を行い、接種完了となる。

州政府や薬局、地域の医療センターが発注していたこれらのワクチンは、6月17日のFDAによる正式承認をもって、早速発送される。米国疾病予防管理センター(CDC)は6月17日と18日に諮問委員会を開き、今回のFDAの承認を基に、推奨の是非を決定する。そして、CDC所長によるワクチン接種の推奨方針が発表され次第、対象年齢に対するワクチンの接種が開始される(2022年6月13日記事参照)。

(吉田奈津絵)

(米国)

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