迂回輸出防止のための米国・EU向け監視対象品目リストを更新

タイ商務省外国貿易局（DFT）は5月23日、米国・EUへの輸出にかかる監視対象品目リストを更新した。同リストに掲載されている米国・EU向け物品については、迂回輸出防止を目的として、非特恵原産地証明書（C/O）の発行時の検査が厳格化される。今回、新たに追加された物品は以下の5品目で、これにより監視対象品目は合計42品目となった。

〇米国が中国に対してアンチダンピング（AD）税措置を講じている物品、または通商法301条の対象としている物品

1.木製のキャビネット、家具（HS9403.40、9403.60、9403.90）

2.特定のシャーシ、サブアッシー（HS8716.39、8716.90）

3.ゴム製の管およびホース（HS4009.31、4009.32）

〇EUが中国に対してアンチダンピング（AD）税措置を講じている物品

1.鉄鋼製のシームレスパイプ、チューブ（HS7304.19、7304.29、7304.39、7304.59）

2.鉄鋼製の管用継手（HS7307.93、7309.99）

リストに掲載されている米国・EU向け輸出品目について、非特恵C/Oの取得を希望する場合、以下の追加書類の提出が必要となる。

〇製造業者：工場ライセンス（ロー・ゴー4、Ror.Ngor.4）および生産に使用された原材料リスト（物品の原産性を証明するもの）

〇輸出業者：輸出者に販売されたことを示す製造業者からの証明書、生産に使用された原材料リスト（物品の原産性を証明するもの）

生産に使用された原材料リストのフォーマットは、DFTのウェブサイトからダウンロードできる。

監視対象品目リストは不定期に更新されるため、DFTは関係する事業者に対し、同局の運営するC/O発給システムのウェブサイトを随時確認するよう求めている。本件に関する問い合わせ先は、（国番号＋66）0－2547－4830、0－2547－4838、0－2547－4827、またはホットライン1385まで。

（北見創、シリンポーン・パックピンペット）