与党の全進歩会議、ボラ・ティヌブ氏を大統領候補に選出

(ナイジェリア)

ラゴス発

2022年06月09日

ナイジェリアの与党・全進歩会議(APC)は3日間の党全国大会と予備選挙の結果、6月8日に、アシワジュ・アーメド・ボラ・ティヌブ氏を同党の大統領候補として選出すると発表した。ティヌブ氏はラゴス州出身の70歳で、会計士として外資系企業でキャリアを築いた後、1992年から政界に進出。1999年から2007年までラゴス州知事を務めた。

今回の予備選挙では、同党の選挙票2,322票のうち、ティヌブ氏が半数以上の1,299票を獲得し、ロティミ・アマエチ前交通相(316票)や、イェミ・オシンバジョ副大統領(235票)を大きく引き離した。同党は当初、投票ではなくコンセンサス方式による大統領候補選出を目指していたが、23人にも上る候補者間で意見の折り合いがつかず、決選投票の実施に至った。全国大会の会期中に7人が自ら辞退し、ティヌブ氏を支援すると発表したことで、同氏に多くの票が集まった。

写真 予備選挙の1時間後には、ティヌブ氏選出を示す看板が掲げられた(ラゴス市内、ジェトロ撮影)

予備選挙の1時間後には、ティヌブ氏選出を示す看板が掲げられた(ラゴス市内、ジェトロ撮影)

ナイジェリアでは、2023年の大統領選に向けた動きが活発化しており、5月28日には最大野党・人民民主党(PDP)が元副大統領のアティク・アブバカル氏を次期大統領候補に選出していた(2022年6月1日記事参照)。

(谷波拓真)

(ナイジェリア)

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