バイデン米大統領、生後6カ月以上への新型コロナワクチン接種は「世界で初めて」

(米国)

ニューヨーク発

2022年06月23日

米国のジョー・バイデン大統領は6月21日、米国で6カ月以上5歳未満の子供に対する新型コロナウイルスワクチン接種が正式に開始されたことを受けて、ワシントン市内のクリニックを視察した。バイデン大統領は記者団に「生後6カ月の乳児に安全で有効な新型コロナワクチンを提供する国は、米国が世界で初めてだ」と述べた外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます。ワクチン接種に関する詳細はVaccines.gov外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますに記載されており、予約もここから取得できる。

バイデン大統領は「政治家が、子供にワクチンを接種して守ってあげたいという保護者の願いを阻止するべきではない。大切なのは、保護者が子供を守るためにできることを全て可能にすることだ」と語り、子供への接種に批判的な一部地域の対応を暗に批判した。

また、バイデン大統領は、新型コロナウイルス対策の予算に関して「今年いっぱいは持ちこたえるだろうが、確実にさらなる資金が必要となる。資金は子供向けワクチンのためだけでなく、第2のパンデミックに向けた計画にも必要となる。パンデミックは再び起こるだろう」と述べた。

なお、6カ月未満の乳児については、母親が妊娠中にmRNA型ワクチンの接種を完了した場合、生後6カ月までの新型コロナによる入院を61%抑えられるという研究結果外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますが出ている。

(吉田奈津絵)

(米国)

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