5月のインフレ率は前月比0.47%、押し上げ主因は航空券や医薬品の価格上昇

(ブラジル)

サンパウロ発

2022年06月27日

ブラジル地理統計院(IBGE)は6月9日、代表的な物価指数である拡大消費者物価指数(IPCA)の5月の上昇率を前月比0.47%と発表した(添付資料表参照、注1)。

前月比の上昇率を費目別にみると、4月同様に住居関連(1.7%減)以外の全ての項目で上昇した(2022年5月20日記事参照)。最も上昇率が高かったのは衣類(2.11%)で、交通・運輸(1.34%)、保健・個人衛生品(1.01%)と続いた。寄与度で見ると、衣類は0.09ポイントにすぎないものの、交通・運輸(0.3ポイント)や保健・個人衛生品(0.12ポイント)は、寄与度が比較的高い。

IBGEは、6月9日付公式リリースで、衣類(2.11%)は男性用(2.65%)や女性用(2.18%)、子供用(2.14%)の上昇などが押し上げ要因になったと説明した。IBGEのペドロ・キスラノフ部長は、交通・運輸(1.34%)について「燃料価格の上昇と家庭向けのサービス需要に後押しされた航空機の利用増が航空券の価格を上昇させた」と説明したほか、保健・個人衛生品(1.01%)については「4月に医薬品を10.89%まで価格調整することが許可(注2)されており、販売店が徐々に小売価格に反映しているため」と説明した。

2022年5月を基準にした過去12カ月のインフレ率(累計)は、 中央銀行が設定する2022年のインフレ目標の中央値(3.5%。許容範囲は上下1.5ポイント)を引き続き上回っている。中銀はこの点も踏まえ、6月14日から15日に開催された金融政策委員会(Copom)で、政策金利(Selic)を12.75%から13.25%に引き上げた。

(注1)2022年(累計) のインフレ上昇率は78%、過去12カ月累計では11.73%。

(注2)連邦政府は2022年3月31日付CM-CMED決議2号を4月1日から施行し、生産、輸入、流通に関わる企業が販売する価格の上限を89%まで上げることが可能となった。

(古木勇生)

(ブラジル)

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