バッテリー電気自動車(BEV)の輸入関税減免手続き公表

(タイ)

バンコク発

2022年06月20日

タイ政府は6月9日、5月6日付税関通達第63/2565号「バッテリー電気自動車(BEV)の完成車(CBU)ユニットの輸入関税減免に関する税関基準および手続き」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを官報に掲載した。同通達は、4月22日付財務省告示(2022年5月13日記事参照)を受けて発行したもので、2022年5月4日から2023年12月31日までの期間、10席までのBEVのCBUの輸入関税を減免する措置にかかる手続きなどを定めたもの。

優遇措置を使った輸入を希望する場合、通関時に物品税局の適格性証明書を提出する必要があり、同書類はBEVの小売価格によって様式が異なる(YorFor.01-02/1または02/2)。また、自由貿易協定(FTA)を利用する場合は原産地証明書(C/O)の用意も必要となる。

輸入申告書には、BEVの情報を細かく記載する必要があるほか、通関時に6種類の特権コードからいずれかを選択する必要がある。また、BEVを「レッドライン」扱いの貨物とし、タイ税関に検査を依頼し、リリース前に実地検査を受ける必要がある(注)。詳細は添付資料を参照。

(注)タイ税関では、通関される貨物ごとに、グリーンライン、イエローライン、レッドラインとカテゴリー分けし、それぞれ必要とされる検査の内容等が異なる。

(北見創、シリンポーン・パックピンペット)

(タイ)

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