2022年版の世界競争力ランキング、シンガポールが3位に上昇

(ASEAN、シンガポール、マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピン、日本)

アジア大洋州課

2022年06月23日

スイスのビジネススクールである国際経営開発研究所(IMD)が6月15日に発表した「世界競争力ランキング2022」で、シンガポールが3位となった。前年の5位から2ランク上昇した。東南アジアでは、マレーシア(32位)、タイ(33位)、インドネシア(44位)が前回調査から順位を落としたが、フィリピン(48位)は順位を上げた(添付資料「表 2022年版世界競争力ランキングにおける各項目の順位」、「図 世界競争力ランキングの順位の推移」参照)。日本は34位で、前回の31位から順位を落とした。

IMDは63カ国・地域を対象に、20項目・333の基準で競争力をスコア付けして、「全体スコア」「経済パフォーマンス」「政府の効率性」「ビジネスの効率性」「インフラ」の5つのカテゴリーでランキングを発表している。シンガポールは、経済パフォーマンス(2位)、政府の効率性(4位)、ビジネスの効率性(9位)でいずれもトップ10に入った。同国を除くと、マレーシアが経済パフォーマンスで12位と上位だった。

さらに小項目をみると、シンガポールの経済パフォーマンスに関しては、国内経済(1位)、国際貿易(1位)の評価がトップだった。他方、インドネシアとフィリピンはこれらの項目が40~50位台と評価が低かった。政府の効率性については、ビジネス法令についてシンガポールが2位だった。タイ(38位)、インドネシア(47位)、マレーシア(50位)、フィリピン(52位)と差が大きかった。他方、ビジネスの効率性では、労働市場の項目でインドネシアが2位に入った。シンガポールは生産性・効率性が9位と上位だった。インフラに関しては、シンガポールが技術インフラで1位、教育でも6位となった。他方、インドネシア、フィリピンはともにヘルスケア・環境、教育の評価が58~60位と低迷した。

今回の結果について、シンガポール大学ビジネススクールのローレンス・ロー教授は、ワクチン接種や段階的な規制緩和などの対応によって新型コロナウイルスとの共存が可能なことを示したとし、「(経済の)多くを開放したにもかかわらず、何カ月もわたり感染を沈静化した」と評価した(「ストレーツ・タイムズ」紙6月15日)。

(山城武伸)

(ASEAN、シンガポール、マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピン、日本)

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