世界大で物価上昇加速、農産品など非エネルギー価格は過去最高値を更新

(世界)

国際経済課

2022年05月06日

OECDは5月4日、OECD加盟国全体の3月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比で8.8%上昇したと発表した〔ニュースリリース(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます、添付資料表参照〕。2月の同7.8%から拡大した。主要先進国と新興国で構成するG20でも、3月の上昇率は同7.9%で、2月(6.8%)から物価上昇の勢いが増した。

国・地域別のCPI上昇率(前年同月比)をみると、ロシアでは2月(9.2%)から3月(16.7%)にかけて上昇率が7.5ポイント増加し、増加幅はG20の中で最大となった。ロシアの2月から3月にかけての物価上昇の加速は、ウクライナへの軍事侵攻を受けた諸外国の経済制裁や、通貨ルーブルの下落が影響したとみられている(2022年4月14日記事参照)。ロシアに次いで増加幅が大きかったトルコでは、3月のCPI上昇率は60%を超えた。

肥料価格が急騰、過去最高値に接近

OECDの3月の消費者物価指数発表に先立つ5月3日には、世界銀行が4月の一次産品価格指標を公表した〔世界銀行ウェブサイト(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます〕。名目ドルベースの各商品価格指数(2010=100)は、エネルギーが前年同月比89.7%増の153.25、非エネルギーが同28.4%増の139.89だった。非エネルギーの伸び率は3月水準(同31.4%増)からやや鈍化したものの、4月の価格指数は統計がさかのぼることができる1967年1月以降の最高値を3カ月連続で更新した。

非エネルギーでは、農産物が3月(132.74)に続き4月(134.40)も1960年以降の過去最高値を2カ月連続で更新した(注)。このほか、肥料が3月(同2.2倍)に続き、4月(同2.5倍)も前年同月比2倍以上に上昇した。4月の肥料価価格指数(254.97)は、1967年1月以降で最高値を記録した2008年8月(256.06)に次ぐ水準にまで上昇した(添付資料図参照)。

(注)品目によってさかのぼることができる期間が異なる。

(朝倉啓介)

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