不動産テックのアビ、コロンビア2社目のユニコーン企業へ

(コロンビア)

ボゴタ発

2022年05月19日

コロンビアの不動産テック、アビ(Habi)は5月11日、黒字経営安定化後の資金調達段階となるシリーズCラウンドで2億ドルの資金調達を行い、買い物代行サービスのラピ(2019年2月7日記事参照)に続き、国内2社目のユニコーン企業になったと発表した(アビプレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

アビは2019年、コロンビア人起業家のセバスティアン・ノゲラ氏が米国人のブリン・マクヌリー氏と共同で設立したスタートアップで、オンラインで中古住宅の売買を行うサービスを提供している。大きな特徴は、不動産を売却したい人が最短10日で手続きを完了できるというスピードだ。アビは人工知能(AI)のアルゴリズムを使って不動産価格を査定し、売り手から直接買い取るiBuyerという事業モデルを取り入れており、オペレーションを標準化することで迅速な取引を可能にしている。買い取った中古住宅は必要に応じてリノベーションを行い、再販売する。

アビは、2020年にシードラウンドで米国ファンドのホームブリューから350万ドルを調達して以降、2021年にはソフトバンク・ラテンアメリカ・ファンドから1億ドルを調達してメキシコへ進出。現在、コロンビアとメキシコの主要15都市に進出している。買い取り物件の平均価格はコロンビアで2億ペソ(約640万円、1ペソ=約0.032円)と、主に中間層の住宅を取り扱う。

コロンビアの中古住宅売買は、仲介業者による取引に加え、オーナーと買い手の直接取引が浸透している。売り主は、物件の窓に大きく「売ります」という文字と電話番号を書いた紙を貼り、情報サイトへ登録するなどし、個別に物件の下見や価格交渉などに対応する。買い手の本気度やローン審査の状況が分からないことも多く、成約までに10カ月程度かかるのが一般的だ。アビのサービスは、従来の非効率かつ不透明な不動産売買のプロセスを大幅に簡素化し、中古住宅市場の活性化を促すと期待される。

(茗荷谷奏)

(コロンビア)

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