CATL、新興EVメーカー愛馳と電池交換サービスで提携

(中国)

広州発

2022年05月12日

中国の車載電池大手の寧徳時代新能源科技(CATL)(本社:福建省寧徳市)は4月27日、車載電池交換サービスに関する提携について、新興EVメーカーの愛馳汽車(本社:上海市)と協力枠組み協定に調印したことを発表した。

今回のサービス提携は、CATLが開発している交換可能な車載電池「チョコレート型電池パック」を、愛馳汽車が2022年第4四半期に市場投入予定のモデル「愛馳U5」に搭載し、電池交換サービス「EVOGO」を利用して電池パックの交換ができるようにするもの。CATLは2022年1月、子会社を通じたEV向け電池交換サービス「EVOGO」を立ち上げ(2022年1月24日記事参照)、国内10都市でサービスを提供することを発表。4月18日から、福建省アモイ市で正式にサービスを開始した。

愛馳汽車は2017年に設立された新興EVメーカーで、2021年の販売台数は2,698台。海外市場の開拓に力を入れている。今回の提携について、愛馳汽車の張CEO(最高経営責任者)は「今後はCATLと技術やサービスなど多方面での協力を強化するとともに、海外ユーザーのニーズにも最大限こたえていく」と述べ、海外での展開も視野に入れていることを示唆した。

CATLは、2022年4月22日に2021年の決算を発表。2021年の同社の売上高は前年比2.6倍の1,303億5,600万元(約2兆6,071億円、1元=約20円)、純利益は2.9倍の159億元といずれも過去最高を更新した。

好調の要因として、中国国内のEV市場の拡大がある。中国汽車工業協会(CAAM)の発表によると、2021年の新エネルギー車の販売台数は前年比2.6倍の352万1,000台(2022年1月14日記事参照)。中国汽車動力電池産業創新連盟によると、中国国内の車載バッテリーの52.1%(容量ベース)をCATLが占めている。中国国内では、広東省肇慶市に建設中の電池工場が2022年6月から生産を開始する見込みだ。

加えて、世界的にもEV市場が拡大していることを受け、同社は海外でも積極的にビジネスを展開している。4月にはドイツとインドネシアでそれぞれバッテリー事業への投資を発表している(2022年4月19日記事2022年4月22日記事参照)。

(田中琳大郎)

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