世界最大規模のブラジル農業技術見本市「アグリショー2022」、食糧安全保障への貢献に期待

(ブラジル、ロシア、ウクライナ)

サンパウロ発

2022年05月10日

ブラジル・サンパウロ州で4月25日、世界最大規模の農業技術見本市「アグリショー2022」が対面式で開幕した(注)。会期は25日から29日まで。アグリショー事務局は28日付プレスリリースで、会期期間中に800以上のブランドが展示され、直近で2019年に開催された「アグリショー2019」と同水準の約15万人の訪問者を見込むと発表した。

見本市には、最新の農業関連機械や農業技術が展示された。ブラジルや欧米、日系企業などが出展し、ブラジルが国際的な競争力を有するサトウキビや大豆、トウモロコシといった作物の生産性向上を目指す機械や技術、スタートアップ企業などによる農業関係者向けの新技術も展示された。

サンパウロ大学応用経済研究所(CEPEA-USP)の公式サイトによると、アグリビジネスはブラジルの2021年GDPの27.4%を占め、ブラジル経済にとって重要な役割を果たす産業だ。

アグリショーのフランシスコ・マットゥーホ代表は25日の開会式で「(新型コロナウイルス感染拡大により)2年間アグリショーが開催できなかった期間も、ブラジルの農業界は農機の稼働率や(食糧などの)供給力を損なうことなく、技術革新を行い、投資を呼び込んだ。ブラジルは世界をリードする農業大国であり続けた」とたたえた。また、3年ぶりに農業関係者が一堂に集う世界最大規模のイベントが開催できたことを歓迎した。

ジャイール・ボルソナーロ大統領も開会式に出席し、「農業関係者の努力は、ブラジルのGDPに寄与するのみならず、世界的な食糧安全保障の観点で重要な役割を果たす」と述べた。4月18日には、WTOのンゴジ・オコンジョ=イウェアラ事務局長がボルソナーロ大統領を公式訪問しており、ロシア・ウクライナからの農産物の輸出量の低下で引き起こされる食糧安全保障のリスクを軽減するため、ブラジルに世界への積極的な供給を促した(4月19日付WTO公式プレスリリース、2022年5月2日記事参照)。

同見本市にはブラジルの金融機関もブースを構えた。農業の生産性を高める新たな農機購入を希望する参加者などに融資が行われていた。

写真 「アグリショー2022」に入場する農業関係者(ジェトロ撮影)

「アグリショー2022」に入場する農業関係者(ジェトロ撮影)

写真 農業機械大手ニューホランドが展示したトウモロコシ用収穫ヘッダー(ジェトロ撮影)

農業機械大手ニューホランドが展示したトウモロコシ用収穫ヘッダー(ジェトロ撮影)

(注)主催者は国際的なB2Bイベント企画運営会社のインフォーマ・マーケッツ。

(古木勇生)

(ブラジル、ロシア、ウクライナ)

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